2017年10月30日

歯周病は歯のまわりの組織(歯周組織)の病気で、細菌によって引きおこされる感染症です

歯周組織のハグキ(歯肉:しにく)が赤く腫れたり出血したりする歯肉炎と、炎症が進み歯を支えている骨(歯槽骨:しそうこつ)までもが吸収され、歯周組織が破壊される歯周炎を総称して歯周病と言います。

歯周病が進行すると、歯肉や歯槽骨などの歯周組織が破壊され、歯が揺れて噛めなくなり、最後には歯が抜け落ちてしまいます。このようなことから歯周病は、『歯周組織』を破壊していく病気と言えます。
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歯肉炎
歯周ポケット(歯と歯肉の間の溝)は2~3mmほどです。歯肉が赤みを帯びて腫れたような状態で、歯磨きのときに出血することがあります。腫れや出血があっても、程度が酷くないので放置しがちになりますが、そのままにしていると次の段階である歯周炎へと進行してしまうので、毎日正しく歯磨きするのはもちろん、歯科医院でメンテナンスを受けることが大切です。この段階であれば、しっかりと歯垢を落とすことで改善します。

軽度歯周炎
歯周ポケットが少し深くなり、3~4mmほどになります。歯肉が赤く腫れたような状態で、食事や歯磨きのときの出血や、冷たい水がしみるなどの症状が見られます。また、指で歯を押すと前後に動きます。歯垢や歯石を取り除くスケーリングという処置を行ないます。
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中度歯周炎
歯周ポケットがさらに深くなり、4~6mmほどになります。歯肉が赤く腫れてブヨブヨになり、出血が増えます。歯周ポケットからは膿が出て、口臭が気になりはじめます。また、歯肉が痩せるので歯が長く見え、グラグラと前後左右に動きます。歯が浮いたような感じになり、固いものを噛むときに違和感や痛みを覚えることもあります。スケーリングと、汚染されたセメント質(歯根の表面を覆う組織)を取り除いて歯根の表面を滑らかにするルートプレーニングという処置を行ないます。

重度歯周炎
歯周ポケットが非常に深くなり、6mm以上になります。歯肉が真っ赤に腫れあがり、歯周ポケットの奥からも出血します。歯肉や歯周ポケットからも膿が出て、口臭が強くなります。また、歯肉が痩せるのでさらに歯が長く見え、隙間が目立ち、グラグラして食事に不自由するようになります。歯肉を切開して歯根を露出させ、表面にこびりついた歯石や汚染されたセメント質などを取り除く、歯肉剥離掻爬術(フラップ手術)という外科手術を行ないます。



Posted by risa at 14:54│Comments(0)
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